『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』坂田将吾×阿座上洋平インタビュー

右から坂田将吾さん、阿座上洋平さん

1987年から約40年にわたり連載中の荒木飛呂彦先生による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。3月19日、第7部となるアニメ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』がついに幕を開ける。「僕の人生に、ananの撮影があるなんて!」と声を上げたのは、阿座上洋平さん。『SBR』でジャイロ・ツェペリ役を務め、主人公ジョニィ・ジョースター役の坂田将吾さんと撮影に臨み、『SBR』への意気込みを語り合った。


ジョニィ・ジョースター

レースに参加する半身不随の元天才騎手。

元騎手で、慢心から半身不随に。自身の足を動かしたジャイロの鉄球の「回転」に希望を見出し、レース参加を決意。

ジャイロ・ツェペリ

鉄球を操る謎多きアウトロー

ある目的のためにレースに参加する謎のアウトロー。鉄球に「回転」の技術を込めて操ることができる。

坂田

僕が『ジョジョ』に足を踏み入れたのは中学の友達がきっかけ。彼が「オラオラ」とか「おれは人間をやめるぞ!」なんて、名言を言ったりして…。アニメ『ファントムブラッド』(原作第1部)が始まる頃で、見始めたらのめり込んでいきました。

阿座上

僕も中学の頃、友達の家に『ジョジョ』の漫画全巻が置かれていて、彼も独特のセリフを言い始めた(笑)。「お前も読んでみろよ」って薦められて、第5部『黄金の風』から読み始め、各部を一気に読み終えた頃に『SBR』の連載が始まりました。

坂田

声優になってからも、『ジョジョ』はファンとして純粋に楽しんでいたので、オーディションの話が来た時は、「僕が受けてもいいの?」って思いました。

阿座上

好きな漫画がアニメ化されることになって、やりたいと思ってもタイミングが合わなかったり、実力が伴わなかったりするのはよくある話。『ジョジョ』は時間をかけてアニメ化され、学生時代に読んでいた『SBR』のアニメ化と自分のキャリアが重なり、ジャイロをやらせてもらえるのは奇跡で、これ以上ない喜び。でも、オーディションを受ける前は怖くて…。「落ちて作品を見るのがつらくなるなら、受けないままのほうが好きでいられるのでは?」と思ってしまうのは、声優のオーディションあるある(笑)。

坂田

事務所の先輩である阿座上さんと一緒に演じられることになり、阿座上さんはジャイロみたいに飄々としている部分があるからぴったりだと思いました!

阿座上

坂田くんは芝居に対する姿勢が貪欲で、現場で「こいつを喰ってやろう」という野心を感じる。そこはジョニィに通ずるかも。

坂田

声優3年目の時、ある先輩から「マイクの前では平等だから」と言われたのが心に残ってて。だから遠慮しないし、むしろ遠慮しないほうが面白がってもらえるはず、と思いながらやってます。

阿座上

背中刺されそうな気迫だから、気をつけないと。

坂田

いつも背中を見て学ばせてもらっています!(笑) 僕はジョニィの生き様が好きなんですよ。初めから信念や正義があるわけじゃなくて、自分の未熟さも認められない男。とにかくもがいて抜け出そうとするけど、その方法が間違っている。そんな人間くさいキャラクターなんですよね。僕は中学の頃に、劣等感を抱いたり、もがいていたことがあるんです。その時、もしも希望を見つけたら、それを手放さずに進むしかないと思っていたので、そんなところがジョニィと重なるんです。彼に共感しながら彼を表現できるのはとても楽しいし、あの頃の自分が無駄じゃなかったと思える。ジョニィという人物の、人としてきれいじゃない部分も含めて輝かせたい、という思いで挑みました。

阿座上

『SBR』は、夢を叶えたという実感が特に感じられる作品なだけに、半端な気持ちじゃできないし、自分の声優人生をかけて臨まなきゃならないと思っています。キャストもスタッフも『ジョジョ』が大好きで、原作リスペクトでアニメを作り続けてきました。原作の独特な言い回しも一言一句大切にしているし、僕もそうすることで、きっと『ジョジョ』の魂も受け継いでいけるんじゃあないかと感じてます。ジャイロという役は、初めは得体の知れないアウトローな男なので、そこを意識して出すようにしました。一方で、原作ではおなじみなのですが、「ニョホ」というセリフがあって、これは大事にしました。「ニョホ」の引き出しを作るために、いろいろな言い方を試したりして…。

坂田

あまり録り直しをしない現場だったので、舞台のような緊張感がありましたね。

阿座上

スティーブン・スティール役の三宅健太さんの熱量がすごかった! 『スターダストクルセイダース』(原作第3部)でモハメド・アヴドゥルを演じていて、大の『ジョジョ』好き。ジョジョの精神を受け継ぐ者の一人だった。

坂田

三宅さんは、体を震わせながら楽しそうに演じていて、負けていられない、って思いました!

阿座上

『ジョジョ』は受け継がれていくものがある一方で、第6部で一つのピリオドが打たれた後に展開される『SBR』は、新たな物語が始まった! って雰囲気に満ちていて、そこがすごくいい。

坂田

『ジョジョ』には理屈じゃないパワーがあるから、魂を燃やさなければって気にさせられる。

阿座上

『SBR』はアメリカを横断するレースなので、『ジョジョ』初心者も入りやすいと思うし、レースの結果も気になるはず。さらにはいろんな謎も出てきます。勢いがあって止まらなくなると思うので、僕らと『SBR』をスタートしましょう!

Profile

坂田将吾

さかた・しょうご 熊本県出身。主な出演作に『チェンソーマン』(早川アキ)、『不器用な先輩。』(亀川侑)、『千歳くんはラムネ瓶のなか』(千歳朔)、『正反対な君と僕』(谷悠介)など。

阿座上洋平

あざかみ・ようへい 群馬県出身。主な出演作に『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(グエル・ジェターク)、『鴨乃橋ロンの禁断推理』(鴨乃橋ロン)、『忘却バッテリー』(藤堂葵)など。

information

『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』

1890年のアメリカを舞台に、人類史上初の乗馬による北米大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」に参加するジョニィ・ジョースターとジャイロ・ツェペリの活躍を描く。3月19日からNetflixで世界独占先行配信。ⒸLUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SBR製作委員会

阿座上さん・ジャケット ¥25,200 スカーフ ¥16,800(共にジャンヌバレ TEL. 03-3464-7612) ロングシャツ ¥59,400(ユウタ マツオカ TEL. 03-6434-0983) パンツ ¥31,900(ニート/にしのや TEL. 03-6434-0983) その他はスタイリスト私物

坂田さん・ベスト ¥49,800 シャツ ¥69,800(共にマルショー marusho.lease@gmail.com) 中に着たシャツ ¥18,900 パンツ ¥12,810(共にジャンヌバレ) その他はスタイリスト私物

写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・ダヨシ ヘア&メイク・伏屋陽子(ESPER) 取材、文・𠮷川明子 撮影協力・バックグラウンズ ファクトリー AWABEES

anan 2487号(2026年3月11日発売)より
Check!

No.2487掲載

最先端の暮らし 2026

2026年03月11日発売

話題のスペパ家電、サロン級の美容家電や疲労回復家電、時短・ヘルシー調理家電、花粉や黄砂などアレル物質対策家電など、日々忙しく生活する人に向けた最新家電をウィッシュリスト形式でご紹介。

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⼒ずくで物事を通そうとすると、かえって強い抵抗にあってしまいます。そんな時は⼀度こだわりを⼿放して、基本に⽴ち返ってみること。失ったものや結果を無理に追いかける必要など元々なかったのでしょう。⼼穏やかに今やれることをしていれば、本当に⼤事なものは⾃然と戻ってきます。静かに時が満ちるのを待ちましょう。

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