10代の頃にオーディション会場で出会い、それ以来親交を重ねてきた萩原利久さんと神尾楓珠さん。俳優としての成長を近くで感じながら、良き友、良き仲間としてお互いに刺激を与え合っている二人。プライベートではオンラインでサッカーゲームに興じることが多いという萩原さんと神尾さんの、付かず離れずの関係について聞きました。

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    神尾さん「僕が勝って終わらせてくれることはない(笑)」

    ──おふたりは付き合いが長いんですよね。

    萩原利久(以下、萩原) そうですね。もう10年とかになってくるよね。

    神尾楓珠(以下、神尾) うん。最初会ったとき高校生だったから。

    萩原 早いねえ。

    ── 今もよく会っていらっしゃるんでしょうか。

    神尾 頻繁に連絡を取るわけじゃないですけど、オンラインゲームとかは普通にやるって感じですね。

    10代の頃から今も変わらぬ関係性のお二人。

    ── よくサッカーゲームで対戦されているそうですね。

    萩原 もう『eFootball™』(※サッカーゲームシリーズ『ウイニングイレブン』とその海外版タイトル「Pro Evolution Soccer」の名称を統一し、リブランディングされたタイトル/以下イーフト)ばっかりやってます。元々サッカーが好きなんですけど、そこを追求したゲームで、試合を観てるようなリアルさで。

    神尾 僕は学生時代にサッカーをやってたし、小中学校の時に『ウイニングイレブン』をやってたので、その流れで気になって遊んでます。まだ始めて2年目なんですけど、めちゃくちゃ面白い。

    ── いつもどんなふうに始めるんですか? 事前に連絡したり?

    萩原 いや、もうゲームを立ち上げて、オンラインになっているのを見たらボイチャを投げてそのまま始めることが多いです。

    神尾 急に利久から「やろうよ」って来るから、「戦うのか。気合入れなきゃ」って焦りますね。それまで1人でぼーっとやってるんですけど、急に集中する。

    ── ということは萩原さんのほうが強いんですか?

    神尾 もちろん。7、8割くらいは利久が勝つし、引き分けたら勝ちって感じで、成長してるなって手応えを感じる。

    萩原 僕のほうが早く始めてたんで、最初の頃はアドバイスとかしていました。

    神尾 『ウイイレ』の経験があるから、ある程度は操作方法がわかってたんですけど、それでも知らないプレイがたくさんあったんですよ。それを教えてもらったりして。

    萩原 楓珠は飲み込み早くて、あっという間にいい勝負になっちゃって。

    神尾 半年くらい経って、初めて利久に勝った時めっちゃ嬉しかったの覚えてる。でも、僕はもうあんまりやりたくないんです、利久とは。

    萩原 なんでだよ!(笑)

    撮影の合間もずっとゲームの話題で盛り上がっていたお二人。

    撮影しながらもかなり会話が盛り上がっているご様子。どんなお話をされていたのかとっても気になります!

    神尾 ドリブルがうまくてイライラするんですよ。めっちゃこねるから。

    萩原 好きなんですよね、ドリブルが。ボール持ったままゴール前まで侵入しちゃう。楓珠は僕とは違ってパスがすごく上手。めっちゃサッカーされます。

    神尾 もしかしたらサッカー経験が生きてるのかもしれない。

    萩原 そうじゃない? よりリアルな戦い方をしてる気がする。

    ── プレースタイルの違いが見えるのは面白いですね。いったん始まるとどれくらい遊ぶんですか?

    萩原 始まると長くて、4~5時間ぶっ通しでやってるよね。

    神尾 うん。やりながらサクッと近況を話したりして。

    萩原 試合前とか「なんかどう最近」とか話してね。試合が始まると集中するけど。ボイチャから神尾楓珠のガチな「よっしゃあ!」とか聞こえますよ(笑)。

    神尾 1試合15分だからそこは本気でやって、終わったらちょっと喋って、みたいな。

    萩原 あと自分たちでコンセプトを決めて、同じ国籍の選手だけでチームを作ったりとか、縛りを付けて遊んだりもしています。

    神尾 とにかく、僕が勝って終わらせてくれることはないです。

    萩原 「もっかいもっかいもっかい!」って(笑)。

    神尾 最後は利久に勝たせて終わるっていう。

    萩原さん「ここまで全部を共有した人は他にいない」

    ──(笑)。ゲーム中に緩急がしっかりあるんですね。でもこれだけ息が合っている関係って貴重だなと思います。お互いにどんな関係だなと思われますか?

    萩原 どんな存在なんですか?

    神尾 …どんな存在なんですか?(笑)

    萩原 改めて考えると何だろう。

    神尾 まあ、近い存在ではありますね。会わない期間もあるけど、それでも心の距離がリセットされることはなくて。いつ会っても普段の感じに戻れるというか。

    萩原 そうだね。すごく極端に言うと、次会うのが5年後だったとしても、すっとこの状態で話せる気がする。いつ会っても久しぶり感がないかも。

    いつ会っても久しぶりじゃない関係…その言葉の意味がしっくりくるこの距離感。

    ── 友達でもあり、仕事仲間でもありみたいな。

    神尾 前はめっちゃ会ってたし、しょっちゅう連絡とってましたけど、それがなくなっても、仲が悪くなったわけじゃないっていうか。

    ── 出会ったときに一気に距離が縮まったぶん、がっちり関係性が固まったんですね。

    萩原 そうかもしれないです。ある意味では本当に唯一無二じゃないですかね。制服を着てオーディションに行ってる頃を知りながら、お互い環境が変わってもずっと共有し合っていて。ここまで全部を共有した人っていないなあとは思います。

    ── その関係を言葉で表すと「親友」ですか?

    萩原 うーん、親友でもあるんですけど。

    ── 「家族」とか?

    神尾 家族ではないよね。

    萩原 確かに家族ではないね(笑)。

    神尾 でも「同志」みたいな感じ。

    ── ああ、「ソウルメイト」みたいな。

    萩原 確かに。そういう感じかもしれないです。

    萩原さん「ゲームは仕事とプライベートを切り替えてくれる息抜き」

    神尾「利久からしたら息抜き感覚でイーフトに誘ってると思うけど、俺は格上との戦いだから疲れるよ(笑)」 萩原「いやいや、楓珠の成長が早いからどんどん強くなって全然息抜きじゃないよ(笑)」

    ── ゲームをする時間はおふたりにとってどんな位置づけになるんでしょう。癒やしとかストレス発散とか…。

    萩原 結構日常に入り込んでるなぁと思います。オンラインが昔よりもはるかに発達してるので、タイミングが合わずになかなか会えない人ともボイスチャット1つで繋がれる。あとは忙しい時でも1試合だけやって寝よう、という息抜きになる。僕はいい付き合い方をしてると思ってます。

    神尾 僕も息抜きですね。試合中はサッカーに集中できるから余計なことを考えなくていい。その時間があることで、気持ちが整うというか、仕事とプライベートの切り替えができる気がします。

    萩原「真面目にやってるから一試合したらあぁ~~って一旦休憩だよね(笑)」 神尾「かなり集中してるから一試合でも疲れるよね(笑)」

    ── ヒーリング効果みたいなものがあるんですね。あまりゲームをやったことない人がゲームを始めるとしたら、どの辺からトライするといいと思いますか?

    萩原 僕はイーフトばっかりやってるので、どうしてもその話になっちゃうんですけど、例えば同世代の男の人に「『ウイイレ』でやったことある?」って聞いたらほとんど「やったことある」って言うと思うんですよ。

    神尾 絶対そう。操作も覚えてるはず。

    萩原 そうやってコミュニケーションを取って、一緒に遊ぶのも楽しいと思います。

    神尾 別にオンラインで誰かと遊ばなくても、AIと遊ぶオフラインプレーもあるしね。

    萩原 うん。あとスポーツ系のゲームは、リアルなスポーツ見るのも楽しくなります。現実の試合を見て「あ、この選手いいな」って思ったプレイヤーで遊べちゃうし。

    神尾 僕自身、ゲーム好きっていうよりサッカーが好きで始めたので。ゲームだと思って難しく考えずに、いろんな選手を組み合わせてチームを作っても楽しいと思うんですよね。時代が違う歴代の選手で夢の共演ができちゃう。

    萩原 メッシとヤマルを同時に入れるとか。

    神尾 ベッケンバウアーもいるもんね。

    クールな表情をおねだりしても、心の距離感が近いから、どこか優しい笑みになってしまう…そんなお二人も素敵です。

    ── 最後に、『アンアン』読者にゲームを楽しむためのメッセージをお願いします。

    萩原 まずはやってみるのがいちばん手っ取り早い気がします。スマホで無料でできるゲームも多いから、気になったらまずはダウンロードして、気軽に始めてみてほしい。それで、周りに同じゲームをやってる人がいたらオンラインで繋がってみるとか。会社のお昼休みとかに、見えるところでやってたら誰かしらに声をかけられるんじゃないですかね。もし誰かがサッカーゲームをやってたら、僕だったら声かけちゃいます(笑)。

    神尾 ゲームの楽しみ方は本当にそれぞれじゃないですか。合う合わないもあるし、自分が楽しめるゲームを見つけて、自分が楽しめるペースでやっていくのがいいんじゃないかなと思いますね。仲いい人がガチ勢だとしても、同じように遊ばなくちゃと思わなくてもいい。疲れない程度に、楽しいと思えるゲームをひとつ見つけられたらいいのかなと思います。

    Profile

    萩原利久

    はぎわら・りく 1999年、埼玉県生まれ。2008年デビュー。数々のドラマ、映画で活躍し、近年の出演作に、映画『朽ちないサクラ』『世界征服やめた』、ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』『リラの花咲くけものみち』などがある。2025年には映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』で主演を務めている。7月には、ドラマ『殺した夫が帰ってきました』『初恋DOGs』への出演が決まっている。また、映画『花緑青が明ける日に』の公開も控えている。

     

    神尾楓珠

    かみお・ふうじゅ 1999年、東京都生まれ。2015年、24時間テレビドラマスペシャル『母さん、俺は大丈夫』でデビュー。2017年、映画『兄に愛されすぎて困ってます』で映画初出演。出演ドラマに『ナンバMG5』『いちばんすきな花』『くるり〜誰が私と恋をした?〜』など。放送中のドラマ『PJ〜航空救難団〜』に出演する他、出演した映画『パリピ孔明 THE MOVIE 劇場情報映画』、『かくかくしかじか』が現在公開中。

    萩原さん&神尾さんのガチ対戦が見られる!?

    Information

    コナミデジタルエンタテインメントの「eFootball™コミュニティアンバサダー」に就任した萩原利久さんが、様々なゲストと『eFootball™』を楽しむ動画企画シリーズがスタート! 動画企画第一弾には、俳優の神尾楓珠さんが登場。萩原さん、神尾さんともに、『eFootball™』を1,000時間以上やりこんでいるのだとか。

    写真・内山めぐみ スタイリスト・TOKITA(萩原さん) 大内美里(神尾さん) ヘア&メイク・カスヤユウスケ(ADDICT CASE/萩原さん) 井下成美(神尾さん) インタビュー、文・飯田ネオ

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    認めてもらいたいのに空回りして尊大・傲慢・自信過剰になる人を象徴している日です。明らかに矛盾した行動ですが、承認欲求が強いせいかもしれません。上から目線の人を好きになる人はいませんから、暗に今日の暦が伝えているのは「謙虚になれ」ということでしょう。それによって周囲も少しずつ受け入れてくれるはずです。

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