あんたがDIVA

ゆっきゅんの“あんたがDIVA”vol.51「大衆的なエンタメが好き! DIVAとデザイナーの共通点」

エンタメ
2025.04.12

ゆっきゅんの連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。ファッションデザイナー・田中大資さんを迎えての対談最終回をお届けします。

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大衆的なエンタメが好き! DIVAとデザイナーの共通点。

ゆっきゅん(以下、ゆ):前回の東京コレクション、めっちゃかわいかったです! パリコレに興味はありますか?

田中大資(以下、田):別にパリコレという舞台そのものに興味はないですが、出ろって言われたら出たいです。

ゆ:多くの人に知ってもらう機会の一つって感じですかね。

田:結局全員に刺さるものではないから、地道に少しずつ積み重ねられたらいいのかなって。

ゆ:私も好きなことしかできないから、歌に関しても今みたいな感じでやり続けるしかないとは思ってます。変わるかもだけど。

田:でも自分も倖田來未が好きなように、結局は大衆性のあるものが好きだから、作ったものが大衆に評価されないとちょっとモヤッとしちゃうんですよ。

ゆ:わかる! 私ももともとは爆売れしていたオリコン10位以内のJ‐POPが好きだから。普通にあゆが好きだし、インディーズでやってる中では一番オーバーグラウンドな音楽性を志向していると思います。そういうふうに見せようとしているし。もちろん手作り感も出ちゃうんだけど、できるだけちゃんと見せたい。でも、それをやってると、売れさせてあげようっていう人は誰も寄ってこないんです。一人でやりたい人って思われているみたい。

田:うちは他のブランドと比べるとたぶん、エンタメと絡むことが多いんですよね。それは特徴の一つなのかもしれない。

ゆ:たしかに頑なにやらないブランドもありますもんね。

田:自分は別にブランドを有名にしたいからとかではなくて、やりたくてやってるんですよね。だってエンタメ好きだから。

ゆ:コレクションのテーマはどうやって決めるんですか?

田:この前はAwichさんの自分語りする感じがカッコいいなと思って、tanakadaisukeにおける自分語りってなんだろうと思ったことがきっかけになりました。今自分が気になるものと、自分自身を紐づけて考えています。

ゆ:DIVAコレクションだ!

田:あとセーラームーンの亜美ちゃんがピンクを選ぶみたいな瞬間を表現したいとは思っています。メガネをかけた女の子がメガネを外さずにドレスを着るとか、諦めない瞬間みたいなものを、うまくこれからも伝えられたらいいな。

ゆ:本当に、田中さんの服を着たら魔法にかかったみたいになる。着てる間もですが、脱いでもしばらくは「着ていた私」の余韻、残り香みたいなものがありますよ!

PROFILE プロフィール

田中大資

たなか・だいすけ 1992年、大阪府生まれ。2015年、大阪文化服装学院ファッション・クリエイター学科ニットコースを卒業。’21年に『tanakadaisuke』をスタート。緻密で繊細な刺繍をベースとした、幻想的な美しさが宿るコレクション展開を行う。

PROFILE プロフィール

ゆっきゅん

1995年、岡山県生まれ。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。セカンドフルアルバム『生まれ変わらないあなたを』とそのリミックスEP『生まれ変わらない私を!?』が配信中。インスタ、Xは@guility_kyun 

写真・幸喜ひかり 文・綿貫大介

anan 2433号(2025年2月5日発売)より

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