OCTPATH・栗田航兵さん

友人、家族、職場での人との付き合い方について、20~30代女性151人のリアルを大調査。その結果をもとに、ボーイズグループOCTPATHの栗田航兵さんが、今どきの人間関係や距離感について一緒に考えます。まずは人間関係のベースとなる部分の意識調査からスタート。

Q、友達に個人的な悩みを相談することはありますか?

あまり相談しない…39%、軽い悩みだけ相談する…25%、何でも相談する…22%、重い悩みだけ相談する…12%、その他…2%

「あまり相談しない」約40%、続いて「軽い悩みだけ」25%と少しドライな関係性を感じる結果に。

「僕の周りでは相談する人が多いので、この結果は少し意外。僕自身は軽い悩みだけ派。重い相談は相手の負担になりそうだし、人生の大事な選択を相談して決めて、もしうまくいかなかったらモヤモヤしそうなので(笑)」(栗田さん)

Q、友人関係で一致していないと難しいと思うことは何ですか?

価値観…65人、直近の状況(立場、興味、仕事、結婚など)…30人、金銭感覚…26人、距離感…20人、連絡の頻度…6人、その他…4人

価値観の一致を求めている人が圧倒的。2位の直近の状況と、3位の金銭感覚は僅差。

「僕も価値観を一番重視しているから、この結果にはすごく納得。あと、金銭感覚も大事かも。どちらも相手とのズレが大きいと、理解して合わせようとすることで日々ストレスが溜まるし、長く一緒にいるのが辛くなってきちゃうんですよね」

Q、友達と一緒にいて居心地が悪くなるのはどんな時ですか?

・ジェンダーの話や道徳的な考えの違いなど、各々の思想や倫理観が強く反映されることを話題にしていて、意見が合わない時。(32歳)
・自分だけが集まりに呼ばれていなかったことがわかった時。でも、そういうことも年齢を重ねて気にならなくなってきました。(39歳)
・ライフステージが自分とその人とで変わってきてしまったことがわかった時。(34歳)
・そろそろ帰りたいという時間帯に、相手がまだ遊びたそうな時。帰るタイミングを見計らうのはいつも気まずいです。(23歳)

環境や生活スタイル、考え方などの違いを理由に挙げる人が多数。

「ライフステージが変わった時という意見に激しく同意。仲が良い地元の友達とかも、いつのまにか考え方が違ってきたりして…。あと僕の場合は、愚痴を聞くのは全然大丈夫だけど、悪口ばかり言って、自分の主観を押し付けてくる人といるのは苦手ですね」

Q、家族の中で一番何でも話せるのは誰ですか?

母…55%、兄弟・姉妹…23%、祖父母…4%、父…3%、その他(いない、夫など)…15%

母と答えた人が半数以上。2位はその半分以下で兄弟・姉妹と続く。

「やっぱり母強し! 父は残念! そして僕も母ですね。子供の頃から、母にはその日の出来事などを喋っていました。今も自分のことを気にかけてよく連絡をくれるので、ちょっとした悩みも話しやすい。逆に、父や2人の兄に何かを相談することはないかな」

Q、家族との関係で難しいと感じることは何ですか?

1位:価値観の違い、2位:干渉のしすぎ、3位:世代間ギャップ、4位:遠慮やマナーがない、5位:プライバシーが守られない

38人が価値観の違い、32人が干渉のしすぎと回答。家族であっても、譲れないことや踏み込まれたくない領域があるよう。

「今なら心配しているからだとわかるんですが、実家にいた頃は、たしかにプライバシーが守られないことも多く、ストレスを感じることもありました。僕自身は必要以上に踏み込まないようにしています」

Q、職場で、悩みを相談できる人はいますか?

YES…57%、NO…43%

仕事の悩みは職場内の方が共有しやすいせいか、6割弱の人がいると回答。

「上司、先輩、同期などいろんな関係があるから、誰に相談しているのかは気になるところですね。僕の場合は、悩みを相談事としては話さないけど、メンバーやマネージャーさんに喋るだけでストレス発散になるので、そういう意味ではYESかな」

Q、職場での人間関係に悩んだことはありますか?

YES…62%

YESの方。具体的なエピソードを教えてください。
・同日入社で同い年の同期がいたのですが、私の方が先に少し出世してしまい…。その同期に指示を出さなければならない立場になった時に、気まずいだけでなく、あからさまに凹まれてやりづらかったです。(33歳)
・チャットやメールのテキストだけだと意図がよく伝わらず、相手に誤解させてしまったり、こちらが裏側の感情を深読みしてしまうことがある。(39歳)
・プライベートを根掘り葉掘り聞かれて、それを言いふらされたり、嫌みを言うのに使われた。(34歳)

6割以上の人があると回答。昇進や出世にまつわること、チャットやメールのトラブルなどさまざま。

「チャットやメールの会話を誤解されたり、深読みしすぎる悩み、よくわかります。会って話すのと文字だけでは情報量が違いますよね。あと、プライベートの干渉については、とにかく仕事とプライベートを分けるのが一番です」

Profile

ナビゲーター 栗田航兵さん

くりた・こうへい 2002年1月27日生まれ、愛媛県出身。ボーイズグループOCTPATHのメンバー。フジテレビ『ぽかぽか』隔週火曜、NACK5『不適切な夜会』に出演中。5月28日(水)にOCTPATHの7th single『また夏に帰ろう』をリリース。

写真・中島慶子 ヘア&メイク・林 佳奈 取材、文・野尻和代

anan 2447号(2025年5月21日発売)より
Check!

No.2447掲載

人間関係の距離感。

2025年05月21日発売

私たちにとって永遠のテーマである人間関係、そして距離感。その最適解を探る特集です。みんなが日頃心掛けていることや起こりがちなトラブルをピックアップし、近づく、遠ざける、職場でスムーズな関係をキープする、といった方策を距離感ごとに探ります。解散コンサートを控えたユニット・Chi☆Qの時代を駆け抜ける煌びやかな特写のほか、BE:FIRSTのSHUNTOさん、timeleszの猪俣周杜さんのCLOSE UPを掲載。

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厄介事や心配事、病気などにより逆境にあると感じている人にとって速やかな解決法が見つかる、または救いの手が差し伸べられる可能性がある日です。藁にもすがる気持ちのときは良さそうなことに飛びつきたくなるので、利用されないように注意が必要ですが、信頼できる友人や先生からの申し出ならばありがたく受けましょう。

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