
今号のスペシャルエディション表紙を飾るのは、timeleszの佐藤勝利さん。anan発売翌日に29歳の誕生日を迎え、初のソロ写真集『A Bird on Tiptoe』を刊行されます。写真集の撮影を担当したのは写真家の石田真澄さん。今回、写真集でタッグを組んだ佐藤さんと石田さんの世界にananのエッセンスをプラスしたら…?という想いからスタートした本企画の舞台裏をお届けします。
佐藤さんの素顔を切り取ってきた写真集とはまた異なる世界をananで描くなら? それは“色気”のエッセンスを入れることでした。ananでもこれまで、佐藤さんを雑誌やカレンダーで撮影してきましたが、“色気”“艶”というようなアプローチはあえてしてきませんでした。石田さんもこのテーマは“チャレンジング”とのことで、29歳の大人の男性として自然と滲み出る色気の余韻を感じるような、“かつて見ぬ佐藤勝利”さんを追求する。そんな思いでスペシャル企画はスタートしました。
佐藤さんが持つ、気品や気高さ。15年間舞台に立ち続けた者だからこそ見せられる、ステージを降りた後のオフの顔。無邪気にはにかむ少年っぽさ。そしてセンターを背負ってきた宿命。そのどれもが間違いなく佐藤さんを形づくるものであり、それこそ人を惹きつけてやまない佐藤さん自身の溢れ出る魅力である…。佐藤さんご自身も今回の撮影テーマや趣旨、内容を説明に対して、一つ一つにちゃんと向き合い、スタッフと話し合いならが撮影してくださいました。
白いブラウスにデニムパンツ、耳元にはストーンがあしらわれたイヤカフ。
ジャケット、コート、タイというきちんとセットアップされた姿。
タンクトップにリラックスしたパンツときらりと光るストーンブレスレット。
ブルゾンに王冠。
しっくりと佐藤さんに馴染みながら、テーマに寄り添ったコーディネートにも注目してください。
グラビアは、“気品”から始まります。暮れていく外の光をそっと拾いながらシャッターが切られていくーー。そんな静かな時間が誌面での、神々しさすらある佐藤さんの写真につながったのではないでしょうか。続いては、“ステージから降りた後”。撮影時、主演舞台中だったということもあり、とても自然に撮影に入られていました。舞台後の上気した頬、靴とコートを脱ぎ、ネクタイを外しオフに向かっていくその瞬間全てに目が奪われるはず。タンクトップとリラックスパンツのカットでは、佐藤さんのメンバーカラーである赤のライトに照らされる中で、腕につけたブレスレットのストーンを光に当てたり、ソファにだらっと横になったり。佐藤さんが持つ少年っぽさを感じる、とても素に近い表情を見せてくださいました。ラストは、王冠を使ったカット。こちらのシーンは1カットのみの掲載です。この世界でアイドルとして走り続けた佐藤さんの重責や宿命でさえ、軽やかな笑顔と共に引き受ける。その生き様が伝わってくる、まさに珠玉の1枚となりました。
ソロインタビューや石田さん対談では、“顔面国宝”というキャッチフレーズがつくほどのビジュアルを持つ佐藤勝利さんが語る“撮られる”ことについてや写真集の裏話なども伺っています。写真集の撮影とも、これまでのananの撮影とも異なる新たな体験を経て、佐藤さんが感じたこととは? ぜひ誌面にて受け取ってください。(KY)





























