劇的成長が狙える学びの場。挑戦したい“大学院への道”

ライフスタイル
2025.04.20

学びの場の選択肢が広がっている今、劇的な成長を狙いたいなら〈大学院〉というのも一つの手。越えなければいけないハードルが高い分、唯一無二の学びが期待できるはず。憧れに、今こそチャレンジ!

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    課題が尽きない社会人こそ学び始めるしかない!

    働きながら大学院に通う人や、一度社会に出てから大学院で学ぶ人も珍しくない昨今。

    「課題に出合い、何か解決方法はないだろうか? と思った瞬間が学びの始まりです」

    そう話すのは、事業創造大学院大学で教鞭を執る浅野浩美さん。

    「社会人として仕事に向き合うと、身の回りは研究テーマだらけであることに気がつきます。大学院で学ぶことで、新たなモノの見方ができるように。“学び方”を習得すれば、変化の時代を生き抜くための、一生の糧になりますよ」

    興味のある分野を追究する修士課程では、多くの社会人が意欲的に学びに励むという。近しい関心を持つ仲間と、世代や性別を超えて意見を出し合える環境が魅力だ。さらに研究を深めたい人が進む博士課程では、研究テーマが新しく有用であるかが問われるため、高いレベルが求められるそう。

    今回は、大学院に関する、選択肢や流れをご紹介。学びを重ねて、自分の可能性を広げてみよう!

    生き方が広がる! 大学院で達成できること。

    ビジネスに役立つ知識を深めたり、資格を得て新たなキャリアに挑戦したり、好奇心が赴くままに学んだり…。人によって学ぶ目的はさまざま。大学院なら、自分の興味をとことん深掘りできる!

    例えばMBA(経営学)だったら…ビジネスで活かせるスキルが身につく!
    「MBAを取得する過程で、論理的・批判的思考力、データ活用・分析力などを鍛えます。仕事の場面でもっと信頼される人材を目指せますよ」

    課題を発見し、仮説に基づき解決法を探るのがビジネスの基本。MBAでの学びは強い武器になりそう。

    例えば人文科学系だったら…専門分野の研究を深める!
    大学時代に夢中になった研究分野が忘れられなければ、大学院で再挑戦してみよう。文学や歴史、美術、言語学や社会学など、研究を始めるのに遅すぎることはない。仕事に直結しない分野でも、研究を通して思考力やデータ処理能力の向上などが期待できる。

    例えば法学・心理学・会計学系だったら…専門的な資格を取得する!
    弁護士や臨床心理士など、取りたい資格や分野によって、大学院での学びが1ステップになることも。体系的に知識を得ることはもちろん、実習経験も積める。

    「税理士など、修士号取得で科目の試験が一部免除されるものも。大学院の学びが活用できます」

    想像してみよう! 大学院入学への道。

    少しでも興味を持ったなら、スマホを片手に、気軽に情報収集からスタートしてみよう。思ったよりハードルが低いと感じる人も。「大学院進学の道、アリかも!?」

    1、学びたいことを明確にする。

    日常生活の中で、「これ、どうにかならないの?」と感じたなら、すでに学びの入り口。マネジメントなどの人材領域や会計業務など、業務に関わることなら見つけやすいし、身近な問題や社会課題に目を向けてみても。興味を持ったら、スルーせず向き合ってみよう。

    履修証明プログラム
    大学や大学院に正規入学せず、単一科目から履修できる制度。興味のある分野をピンポイントで学べるので、気軽さが魅力。単位を取得すると「履修証明書」が発行される。

    オープンカレッジ
    大学や専門機関が提供する一般向けの公開講座。受講費用も安価で、広く門戸を開く学びの場。1日で完結する講座から、数週間・数か月間続くものも。老若男女、生涯学習に取り組める。

    2、費用や授業形態の条件の検討。

    学費の経済的負担を抑えるため、社会人向けの給付金や奨学金のリサーチはマストだ。学ぶ分野によっては、会社から経済支援を受けられることも。働きながら大学院に通う場合、業務と両立できるかをよく確認しよう。職場と相談できるなら、休職するのもアリ。

    社会人大学院
    授業は平日夜間や週末に行い、職場での実務経験を重視するなど、大学院で学びたい社会人向けに設計されている。仕事と両立しやすいため、働きながら学びたい人は検討してみて。

    教育訓練給付金
    一定の要件を満たしていれば対象となる。法科大学院、MBAなど専門職大学院では最大で受講費用の80%(年間上限64万円)、それ以外の大学院は同20%(同10万円)を受け取れる。

    3、書類の準備を進める。

    通いたい大学院の見当がついたら、必要書類の準備を始めて。入学願書に研究計画書、職務経歴書、勤務先の承諾書、卒業校の卒業証明書や成績証明書など、必要書類は多岐にわたる。卒業時と姓が変わっている場合など、手配に時間がかかる場合も。

    研究計画書
    大学院で何を研究したいのかを具体的にまとめる、大学院入試の重要書類。「実際の研究は計画書通りにはいかないもの。基本的な構成に沿って、問題意識をまとめてみて」

    PROFILE プロフィール

    浅野浩美さん

    事業創造大学院大学教授。’21年まで厚生労働省で人材領域の政策企画立案に関わり、労働局長として働き方改革を推進。社会保険労務士、日本キャリアデザイン学会理事ほか。

    イラスト・kame 取材、文・加藤由梨

    anan 2443号(2025年4月16日発売)より

    MAGAZINE マガジン

    No.2443掲載2025年04月16日発売

    自分を高めるスキルアップ! 2025

    学びへの意欲が高まる春にぴったりのトピックスを集めた「自分を高めるスキルアップ!2025」特集。スキルアップを続ける小森隼さん(GENERATIONS)と武田梨奈さんのインタビュー、ChatGPT入門、野菜を育てるスキルを手に入れる方法、劇的成長が狙える大学院への道、趣味をスキルアップさせる愉しみなど、新しいチャレンジへの背中を押してくれる一冊です。さらに、初著書『半分論』が4月14日に発売される村上信五さんが今作に込めた想いを語るスペシャルな企画も。CLOSE UPには、B&ZAIのみなさんと、俳優の髙石あかりさんが登場します。

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