小森 隼×コーヒーマイスター“説得力を持ってコーヒーの魅力を届けるために”
今年1月に日本スペシャルティコーヒー協会が主催するコーヒーマイスターの資格を取得した、GENERATIONSの小森隼さん。
「コーヒーは知れば知るほど奥深い。その魅力を自分の言葉で発信したいと思った時に、どんなに情熱を注いでいても、趣味レベルでは説得力に欠けると気づいたんです。でも、資格があれば耳を傾けてもらえるかも。そう思って、資格取得にチャレンジしました」
小森さんがコーヒーに興味を持ち始めたのは8年ほど前のこと。コーヒーショップ『AMAZING COFFEE』をプロデュースする事務所の先輩のEXILE TETSUYAさんに、コーヒーのおいしさや知識などを教えてもらっているうちに、すっかりハマってしまったという。
「コーヒーマイスターの資格は、テキストでの自宅学習、実技講習会の受講、そして筆記の認定試験の合格を経て、取得となります。認定試験は年2回ですが、ここ数年、そのうちの1回がGENERATIONSのデビュー日と重なっていたので、僕に与えられたチャンスは年1回。その貴重な機会に、何度落ちたことか…。自分の勉強不足なので仕方ありませんが、やっぱり落ちればヘコみますし、諦めそうになることもありました」
それでも挑戦し続けられた要因は?
「結局、自分の“想い”の強さが一番の原動力になるんですよね。その想いを届けるには努力や苦労が伴うと、13年のグループ活動で学んできました。これまで、もがきながら乗り越えてきた経験が、今回生きたかなと思います」
今の目標は、TETSUYAさんに昨年のオープン時からプロデュースを任されている『AMAZING COFFEE AICHI NAGOYA』を、より多くの人に知ってもらうこと。
「ここだけのメニューなど名古屋店ならではの工夫をして、“行ってみたい”と思ってもらえるようにしたいです」
コーヒーのほかにも、小森さんがライフワークとしてソロで取り組んでいる活動がある。2021年から毎年1回開催しているトークライブ「小森隼の小盛りのハナシ」だ。
「企画、演出、脚本を全部一人で考えて、ステージでは一人で約2時間しゃべり続けるという。自分への挑戦みたいな気持ちで始めましたが、お客さんの反応を参考に次の年のネタを考えたり、芸人さんのトークライブを観に行ったりと常に勉強しながら、毎年アップデートするようにしています」
本業のGENERATIONSでも十分活躍しているのに、ある意味、副業といえるこれらの活動にこれほど力を入れるのは、なぜなのだろうか。
「グループは、個人の力がゼロだと強くなれないです。それぞれが10、20と力を蓄えて持ち寄った時にグループの力が100になる。そのために一人で戦いに行く経験は大切だと思います」
PROFILE プロフィール
小森 隼さん
こもり・はやと 1995 年6 月13 日生まれ、三重県出身。GENERATIONSのパフォーマー。単独トークライブ「小森隼の小盛りのハナシ」は6 月22 日に大阪、6 月29日に神奈川でそれぞれ2公演ずつ開催。
anan 2443号(2025年4月16日発売)より