No No Girlsから誕生したHANA〜JISOO、MOMOKA、MAHINAにインタビュー

エンタメ
2025.04.16

左から、JISOOさん、MOMOKAさん、MAHINAさん

話題を呼んだオーディション「No No Girls」(通称ノノガ)から誕生したガールズグループ・HANAがananに初登場。誰かに与えられた“ガラスのハイヒール”ではなく、“自分らしい靴”を履いて、夢への一歩を踏み出した今の想いとは。ここでは、JISOOさん、MOMOKAさん、MAHINAさんに伺いました。

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INDEX

    「No No Girls」とは?

    SKY-HI率いるBMSGとちゃんみながタッグを組んだガールズグループオーディション。最終審査「No No Girls THE FINAL」の配信は同時接続56万人を超えるなど社会現象に。

    PROFILE プロフィール

    HANA

    ハナ BMSG×CHANMINA GIRLS GROUP AUDITION PROJECT 2024「No No Girls」から誕生した7人組ガールズグループ。デビュー曲「ROSE」が配信中。4月23日には「ROSE」のほか、プレデビュー曲「Drop」、「No No Girls」の審査楽曲でもあった「Tiger」の全3曲を収録したメジャーデビューシングル『ROSE』を発売。

    【JISOO】しっかり話し合うことでみんながありのままでいられるように。

    韓国出身のJISOOさん。メンタルが落ち込んだ時期を経て、「他国に行ったら新しい自分になれるかもしれない」という想いを抱いて「No No Girls」に応募を。

    「日々意識していることは“健康第一”。2023年にメンタルが落ち込んだ時期があって“健康第一”という言葉の大切さを実感しました。体が元気じゃないと何も始まらないんですよね。今でも落ち込んだり迷った時は『GARBAGE TIME』という韓国のバスケ漫画を読んでいます。弱小バスケ部が夢のために頑張ってる姿に元気がもらえるんです。落ち込んでいた時期は『GARBAGE TIME』の続きが読みたいという気持ちが前に進む原動力でしたね。『No No Girls』の最中も読んで一回泣いて、『頑張ろう!』って気合を入れる毎日を過ごしていました」

    プレデビュー直前に『DayDay.』に生出演した際、INIの許豊凡さんから同じ外国人メンバーとしてエールを送られたことが、気を引き締めるきっかけに。

    「日本で活動する中でダンス&ボーカルグループの外国人メンバーの方たちは本当にすごいことをやってこられたんだと実感しています。日本人の先輩たちが韓国の文化や言葉を努力して身につけたように、私も日本の文化や言葉をしっかり勉強しなければいけません。いずれ韓国でも活動したいです。一緒に練習生として頑張って私より先にデビューした友達といつか同じステージに立つことも目標のひとつ。世界中にHANAを知ってもらえるよう頑張ります」

    デビュー曲「ROSE」のMVは韓国で撮影を行った。

    「みんなと韓国に行くのはドキドキしたし、嬉しかったです。みんなに日本でたくさん助けてもらった分お返ししたくて、いろいろな場所を案内したり韓国のアプリで注文したり通訳もやって頑張りました! 『ROSE』は歌詞もメロディもすごく好きで最初に聴いた時、急に涙が出ちゃって。辛い時も頑張って咲いた自分という花を愛したいという気持ちが込められた曲。この曲を聴いた人がもっと自分を愛せるようになったら嬉しいです。私は歌い出しを担当しているのでライブで披露するのもとても楽しみです」

    「No No Girls」と出会う前はソロを目指していたJISOOさん。

    「グループ活動に自信がなかったんですが、いろいろな困難があってもみんなで話し合いながら解決する日々を送る中でだんだんとチームプレーに慣れてきました。話しにくいこともしっかり話し合うことでみんながありのままでいられるように意識しています。メンバーはみんな優しいので、意見をまっすぐに受け入れてくれる。素晴らしいグループで活動できてすごく幸せです」

    PROFILE プロフィール

    JISOO

    ジス 韓国出身。17歳から2年間韓国の芸能事務所で練習生として活動。独学で日本語を勉強し「No No Girls」に応募。伸びやかな歌声が強み。

    トップス¥27,500(POOLDE info@poolde.jp) ボディスーツ¥36,300(FRANGANT) スカート¥18,700(MICROWAVE microwave.official.info@gmail.com) ピアス各¥33,000(NOMG) ネックレス¥176,000(apsis) リング各¥22,000(yoaa) ミュール¥22,000(YELLO

    【MOMOKA】固定観念から自由になれることを私たちが体現していきたい。

    成長の軌跡を振り返る中で、変わったのは心。持ち味でもある楽観的な性格に真剣さが備わったというMOMOKAさん。

    「どんなに苦しくても、“なんとかなる”と希望を持ち続けられるのは自分の強みだけど、それは同時に甘さにも直結していることをオーディションを通して突き付けられました。本当の意味での楽観性は、順序を踏んで、着実に準備や鍛錬を重ねた先にあるもの。一度きりの瞬間に命を懸けて臨む、そういった真剣さを今も学び続けられていることが自分にとっての成長だと思います。意識が変わってみると、何かできないことに直面しても『これはレベルアップの過程だから』と辛さなんて感じなくなったんです。さらに言えば、いま心から自分の好きなことができる場所にいて、自分の表現を狭める必要もなくて、ありのままでいられる解放感に包まれている。ちゃんみなさんとの出会いで“憑き物”みたいなものも取れた感覚です。過去の自分が囚われていた固定観念、無駄なプライド、結果が出てないのに謎の余裕があったり…。そういったものを捨て、誠心誠意自分の気持ちを伝える努力、相手の目を見ること、人として大切にするべきことをちゃんみなさんが教えてくれました。『なめんじゃねぇぞ』って叱りながら」

    オーディションの結果発表では、選ばれたら嬉しい、でも選ばれなかったとしても「きっと私は大丈夫だ」と清々しささえあったそう。

    「ステージに命を懸けて、あの時の全力を尽くしていたから、結果がどうあれ後悔はなかったんです。今を楽しむことしか考えていなくて、もし別の道を歩むことになっても、『私はうまくいく』って自信が揺らがなかった」

    デビュー曲「ROSE」では、「まだこの世界にありがたいと思いたいらしい」と力強く歌う。

    「私にとっても、メンバーにとっても、『ROSE』は自分自身の歌。どんなに傷ついて、泥だらけになっても、“まだありがたいと思いたいらしい”と自分に言い聞かせて前に進む。絶望の中に光を見出していく、そんなあるべき強い姿を表しているリリックですし、心に響く人も多いはず。傷つけられても歩んできた人生をバックボーンに描かれている曲だと私は思っていて、それでもまだ立ち上がろう、頑張って美しく咲こう。命はまだあるんだから、ギブアップしないでほしいという希望も託されている楽曲です。何一つ結果に繋がらなくても絶望しきれなかった想い、歩いてきた道のりにも重なりますし、これは私の歌なんだと思いました。多分、みんなにとっても、聴いてくださる方たちにとってもそうなるだろうなと思います。私たちの覚悟と願いがたくさんの方の心に届いてほしいです」

    PROFILE プロフィール

    MOMOKA

    モモカ 「歌うと空気が変わる」と評された、低音のハスキーボイスから繰り出す存在感のあるラップ、ステージ映えするスタイルで魅了。

    トップス¥24,200 スカート¥53,900(共にFRANGANT) イヤリング各¥33,000(アンダー ザ ローズ) ブレスレットリング¥39,600(FLYNK) リング、左手人差し指¥15,400 右手¥19,800(共に314

    【MAHINA】メンバーからたくさん吸収して、もっとスキルアップしたい。

    オーディションの3次審査で一度脱落したが、ちゃんみなさんに「ラップで3.5 次審査を受けてみない?」と異例の提案をされ、見事クリア。才能をみるみる開花させているMAHINAさんは、グループ最年少の逸材にして、人一倍度胸があるように見える。

    「小学生の頃はやんちゃでしたが、実はステージではめちゃくちゃ緊張するタイプ。オーディションの最初のほうもずっと緊張しっぱなしでした。でも3.5次審査を境に、パフォーマンスの楽しさを知り、緊張よりも楽しもうというマインドのほうが上になりました」

    3.5次審査では未経験のラップを披露。そのあまりの完成度の高さに、ちゃんみなさんも絶賛。

    「3次審査で選ばれなかった時は、悔しいのはもちろんだけど、もうここにはいられないという悲しさで沈んだけれど、その直後にあの提案をされて『まだみんなと一緒にいられるかもしれない』と、希望の光が差し込みました。ラップの素質を見出し、チャンスをくれたちゃんみなさんには感謝しかありません。でも実力面は、みんなより全然劣っているから、次の合宿までの時間は、自分のスキルを少しでも上げるために、それまで以上に幅広いジャンルの音楽を聴いて引き出しを増やしたり、鏡に向かってラップや表情の練習をたくさんして、今までにないぐらい自分と向き合った期間でしたね」

    審査は未経験のラップ。プレッシャーはなかったのか…。

    「んー、あんまり(笑)。私はまだ学生なので学校に行けば大好きな友達に会えるし、家族とたわいもない話をしたりして、結構、普段通り楽しく過ごしていましたね。無事合格して、合宿に参加することになった時も、すごい実力を持ったお姉ちゃんたちに囲まれて、毎日が本当に刺激だらけでテンション上がりっぱなしでした。最年少だと気負うことも全然ないし、みんな優しいからついつい甘えたくなる、生粋の妹気質。実際に上に姉が2人いて末っ子なので甘え上手ではあると思います。でも今もメンバーたちに『食べたらちゃんと片付けないとダメだよ』ってよく怒られてます」

    “末っ子”のMAHINAさんは伸びしろの塊。いま一番伸ばしたいと思う武器は?

    「それは絶対に歌! オーディションを経て、声色や表情のレパートリーが増えたのは成長できた部分だと思っていますが、ピッチとか、基礎的な部分が全然できていないので、そういうところはしっかり練習しつつ、メンバーのお姉ちゃんたちからたくさん吸収して、色々揉まれながらレベルアップできたらと思ってます。ラップももっともっと勉強しないといけないし、色々な声色を惜しみなく出せるような人になりたいです」

    PROFILE プロフィール

    MAHINA

    マヒナ ダンス歴は9年以上、歌唱とラップは未経験。ノノガ3次審査で一度脱落するが、特例により3.5次審査を受けて追加合格し、メンバー入り。

    ブルゾン¥15,400(rienda) ショートパンツ¥11,000(LAGUA GEM) 共にバロックジャパンリミテッド TEL:03・6730・9191 タンクトップ¥3,080(ヘインズ/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター TEL:0120・456・042) リボンチェーン¥16,500(HEIHEI TEL:03・6447・0771) レギンス¥24,200(FRANGANT) チョーカー¥93,500(apsis) イヤカフ¥2,310(アネモネ/サンポークリエイトTEL:082・248・6226) 右手のリング、人差し指¥33,000 薬指¥58,300(共にエトワライト) ブーツ¥26,400(YELLO)
    白サンダル¥16,900 黒サンダル¥10,500(共にチャールズ&キース/チャールズ&キース ジャパン

    写真・SASU TEI(RETUNE Rep) スタイリスト・コギソマナ(io) ヘア&メイク・半田桜子 仕立 萌 Kaco たるみえれな(以上MASTER LIGHTS) 取材、文・小松香里 鈴木恵美 長嶺葉月

    anan 2442号(2025年4月9日発売)より

    MAGAZINE マガジン

    No.2442掲載2025年04月09日発売

    カラダにいいもの大賞 2025・春

    毎年恒例の人気企画、「カラダにいいもの大賞2025年・春」。ファイナリストに選ばれた実力派ツールや、おしゃれに生まれ変わった漢方アイテム、話題の耳つぼジュエリー体験、シリコンバッグで作る不調解消スープなど、いま気になるホットな話題が満載。timelesz projectで名をはせたダンサーのNOSUKEさんのインタビューも。

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