加藤シゲアキ『ミアキス・シンフォニー』の軌跡 全16回の連載を振り返る

エンタメ
2025.03.04

加藤シゲアキさんの「ミアキス・シンフォニー」は、ananにて2018年から2022年まで全16回で掲載した、11話の物語。不定期連載だったため、すべてを追えている方は多くはないかもしれません。書籍化にあたり改稿されたといえども、そのエッセンスはすべてここに詰まっています。11話のあらすじと各回のイメージフォトを担当した写真家を振り返ります。このパーツがどう組み替えられたか、想像してみてください!

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どんな連載だった? anan本誌で振り返る、ミアキスの軌跡。

第1回「とびらはどちらから開く」2097号(2018年4月4日発売)
日本料理店『はしもと』で久々に会う西倉達彦と、西倉まりな。同じ時間に富士田優も青井義満と『はしもと』で会う約束をしていた。料理店の手洗いを舞台にクロスする2つの物語! 写真は、八木咲さん。

第2回「わたしのともだち」2107号(2018年6月20日発売)
福岡から大学入学で上京してきた須藤あや。閉塞感を抱き鬱々としていた彼女は、ある夜、大学をさすらっていると同級生の西倉まりなと出会い…。その場面を別の視点で見ている存在とは? 写真は、喰田佳南子さん。

第3回「アジサイ」2117号(2018年9月5日発売)
アジサイの季節に、弟の柏原涼太に女性との食事に付き合わされた柏原忠。嫌々ながらも断れない自分に自己嫌悪を感じる。忠と別れた後に別の女性と会っていた涼太にある事件が起きる。写真は、石田真澄さん。

第4回「シンボル」2132号(2018年12月19日発売)
日本料理店『はしもと』の大将・橋本伸介は従業員の岩井に店を閉めた後にビールのつまみを作らせた。器用に動かすその手さばきを見ているうちに、橋本の脳裏に一つの疑いが生じてくる…。写真は、原田教正さん。

第5回「わたしの景色」2141号(2019年2月27日発売)
高校の同窓会に参加する友だち同士の西倉玉美と早川由紀。そこには、玉美の元夫である西倉達彦も来ていた。2次会のカラオケからの帰り道で玉美と由紀はそれぞれ達彦に会い…。写真は、東海林広太さん。

第6回「断れない案件」2160号(2019年7月17日発売)
富士田優は、意識不明の状態の知人を見舞いに病院を訪れる。そこには、柏原忠や西倉まりながいた。付き添いで来た青井義満は複雑な気分になり、思わず病室を出ていってしまう。写真は、木村和平さん。

第7回「はしわたし」2178号(2019年11月27日発売)
老舗の日本料理店『味郷』の料理人、里見雄一朗の葬儀に来た橋本伸介と波定テツ子。橋本は、最後に里見の見舞いに行った日のことを思い出していた。テツ子も里見との思い出を橋本に語る。写真は、イシダマイさん。

第8回「エコロケーション」2211号(2020年7月29日発売)
演劇をしている大学生の彰人は、大叔母の波定テツ子の紹介で西倉まりなと知り合う。まりなは、友人となった須藤あやを半ば強引に彰人のシナリオハンティングに付き合わせるが…。写真は、長田果純さん。

第9回「インニョン」2230号(2020年12月16日発売)
台風が接近しているある夜、玉美のところに電話がかかってくる。まりなの近況を心配した達彦からだった。達彦と話すうちにいら立つ玉美。ふたりを案じた達彦は玉美のアパートへ向かい…。写真は、池野詩織さん。

第10回「砂の城」2244号(2021年3月31日発売)
柏原忠は弟の状況に頭を痛めていた。それに加え、勤務している大学の経営状況にも影が差すと聞く。両親の心労も感じてストレスが高まるなか、彼の元に幼い頃の一つの動画が届く。写真は、五味航さん。

最終章「愛のようなもの」2281号、2285号、2289号、2294号、2298号、2302号(全6回・2022年1月5日、2月2日、3月2日、4月6日、5月11日、6月8日発売)
世の中にあふれている「愛」という言葉や「愛する」ということについてわかりたいと願う少女。幼い日に「愛」を見失ったと感じる彼女ががむしゃらに追求していくうちに…。写真は、すべて加藤シゲアキさん。

写真・鳥羽田幹太

anan 2436号(2025年2月26日発売)より

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No.2436掲載2025年02月26日発売

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